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The Call of the Wild
2022.06.27

こんにちは。受付スタッフのYukiです。

 

今回は、アメリカ文学作品からジャック・ロンドン(Jack London, 1876-1916)の『野生の呼び声』(The Call of the Wild, 1903)をご紹介いたします。

 

これまでにも数度映画化された有名な作品ですが、2020年にハリソン・フォード主演のディズニー映画として再度映画化されました。

この作品のユニークな点は、一匹の犬が主人公の物語である、という点です。

と言っても作中で犬に台詞が充てられることはなく、物語は語り手によって進みます。

 

ゴールドラッシュ時代、判事の家で悠々自適な生活を送っていた大型犬のバックは、ある日その家の庭師見習いに勝手に売り飛ばされ、突然アラスカの橇犬(そりいぬ)として働かされることになります。橇犬たちの“力で支配し支配される”世界の中で、そしてアラスカの極寒かつ極限の環境下で生き抜いていくうちにバックの中の野生が目覚めていく、という物語です。

 

原作では過酷な状況が立て続けに淡々と描かれますが、映画ではエンターテインメント性がより濃く、描写はマイルドに、そして恐らく「文化的配慮」によるものとみられる展開の一部変更もありました。

ここでの「文化的配慮」とは、原作当時の人々に当たり前のようにあった意識のもとで書かれた、現代では“そう”と取れる差別的描写を現代で再描写することは避ける、という配慮のことです。

原作を読み映画を鑑賞すると、主に作中における「人種(白人・黒人・先住民族・混血)」と「その性質のステレオタイプ」及び「置かれた立場」に関するものが再考・変更されていることがお分かりいただけるかと思います。

 

こういった配慮は、“差別のない表現をする”という点においては正しいことなのかもしれません。

しかしこの作品のような “差別に抗う意識が現在ほど高くなかったころ”を舞台にした作品にまで差別表現の規制や変更を求める近年の風潮には少し疑問を抱きます。

過去、多くの人々が潜在的な差別意識を持っていたという事実は曲げられないので、その事実を伝えるためにもそのまま表現するという選択肢や方法はなかったのかと考えてしまうのです。

ただ楽しむだけでなく「この表現がなぜ差別とされるのか」「なぜこういった差別的表現が当時使われたのか」を学ぶことは現代社会にこそ必要です。

 

私が持っている『野生の呼び声』の訳者、深町眞理子は、あとがきの中で「“作品をそのまま全体として受け止め、感じとってほしい”という気持ちは強かった」と語っています。

なぜ他の訳では変更されている地名をそのままにしたのか、なぜ他では情報が補われている語を補わなかったのか等、作品をそのまま受け止めるためのヒントも書き残してくれています。私がこの訳本を選ぶ理由はここにあります。

他の訳者の訳と読み比べてみるのも、また面白いかもしれませんね。

 

私はあらゆる差別への対抗意識が強い自覚がありますが、『野生の呼び声』は、様々なものを受け止めた上で“文学作品として”好きな作品です。

「自然」や「バックの身に起こったこと」が淡々と語られることにより、自然の恐ろしさや抗いようのないことへの無常さが引き立ちますし、後半でバックが出会う老人ソーントンとの愛情あふれるエピソードがどれだけバックにとって鮮やかな出来事であったのかを感じとることができます。

約120年も前の作品ですが読みやすいですよ!

 

ちなみに、ジャック・ロンドンは『野生の呼び声』の後1906年に『白牙』(White Fang)という狼犬を主人公とした作品を書いています。こちらも動物が主人公の物語ですが、『野生の呼び声』とは全く逆の展開で、野生に生まれた狼犬が飼い犬となり、主人との関係性を築く物語となっていますので、こちらも合わせて是非^^

 

 

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